ユーロスペースで「渋谷」を観る

藤原新也の小説を映画化した作品です。なにか1本観たい気分だったので、日曜の夜にレイトショーで観てきました。
原作は読んでないんですけど、だいぶアレンジされているそうです。映画の大部分は、風俗店の個室内で主演の2人(綾野剛と佐津川愛美)がお互いの身の上を告白するシーンで占められています。それは役者の真剣勝負を目の当たりにできるという意味では見ごたえがあるんですけど、どうしても言葉の説明だけで話が片付いていってしまうため、映画を観ているにしては物足りない感じになってしまいました。
低予算&短期間での撮影という厳しい条件もあったようですが、もうすこし良い見せ方を模索してほしかった。後半のあざと過ぎる展開と演出にもちょっと笑ってしまいました。
役者の演技はすごく良かったです。主演の2人は集中力が半端じゃなかったし、脇を固める豪華キャスト(ARATA、松田美由紀、石田えり、等)も作品の質の底上げにかなり貢献したと思います。それゆえに脚本の稚拙さが残念で・・・
ちなみに原作者の藤原新也さんはブログのなかでこんなことを言っています。
自分が評論の立場で見ると、手放しでほめることは出来ない映画だが、低予算、1週間で撮るという、ハンディを背負ったにしてはよくやっていると思う。
綾野剛・佐津川愛美の演技がいい。(中略)
人間、だれからも褒められる優等生でなくとも、あるいは名を成さなくとも、その人生に1度でも何か心に深く残るような行いや人との関わりがあれば、それでその人の人生は成就したのだと、私は人によく言う。
この映画はそんな映画のような気がする。
確かにおっしゃる通り。主演2人の演技を観る価値は十分にあると思います。
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