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SEO業者を巡るのっぴきならない状況

世に存在するSEO業者というのは、中にはまっとうな仕事をしている会社もあるでしょうが、総じて要チェックと思ってもらったほうが良いと、私は考えています。もっともこんな話は、Webをちょっとでもかじったことのある人であれば、重々承知していることでしょうし、耳にタコができるほど聞かされてきたトピックスだと思います。しかし現状、SEO業者っていうのはまだまだ威勢がいいですし、そういう業者の不正行為に手を染めてしまっているクライアントや、足を洗いたいけど洗えないクライアントというのは、依然として多くみられます。

ここでいうSEO業者というのは、サイトの構成やコンテンツなどの本質的な部分には目もくれず、特定のキーワードで検索順位を上げることだけを目的に、不正(ナンセンス)な外部リンク対策を行う会社のことです。言うまでもなく、こういった行為はWeb社会にとって、非常に迷惑で身勝手なものであり、ひいてはWeb全体の社会的信用を落としかねない存在です。ご承知の通り、GoogleやYahoo!などの検索エンジンは、こういった不正リンクに対する締め付けを厳しくしており、ひどい状況の場合には登録の取り消しなどのペナルティーが科せられます。

では何故クライアントは高い金を払い、大きなリスクを背負ってまでして、SEO業者を求めてしまうのか。なぜ止められないのか、止めるにはどうしたら良いのか、というのが今回のお話です。

SEO業者に手をだすと・・・

まずSEO業者につかまりやすい企業というのは、Webに関する知識レベルが初~中級の場合が多いです。ホームページについてちょっと勉強したことがあって、検索エンジンで上位表示されることの重要性を認識している。しかし上位表示させる方法が分からない、方法は知っているけどできない、時間がかかるのを待てない。そういうクライアントはSEO業者の良いお客さんになりやすいです。

ご存知の通り、SEO業者の手法は、何百何千もの外部リンクをかき集めて、クライアントサイトのリンクポピュラリティーを強引に引き上げ、検索順位を操作するというものです。もともと外部リンクというのは、長い時間と労力をかけた結果として、サイトに満足してくれたユーザーから自然なかたちで与えられるものですが、一部のクライアントはこういった自然の原則を理解していない場合があります。また、理解しているけれども、その道程を遠回りだなあと感じます。そういったところにSEO業者が来て「近道ありますけどどうします?」とそそのかすわけです。

一度SEO業者のお世話になると、その絶大で即時的な効果に満足し、今までの地道な努力はなんだったんだろう、と笑ってしまいたくなります。

SEO業者から足を洗いたいけど、洗えない・・・

SEO業者にお世話になって、おいしい思いをしていたクライアントも、いつかはその異常性に気付くでしょう。しかしいくら業者の手法が社会悪だとしても、自分のサイトがいつ厳しいペナルティーを受けるかもしれない状況下にあるとしても、もはやそう簡単には業者との縁を切れなくなっています。

金の切れ目が縁の切れ目で、業者と契約解除すれば、一気に検索結果の順位が下落して、アクセス数や売り上げに大きな打撃を与えることになるからです。ルール違反なのは分かっているし、抱えているリスクの大きさも分かっているけど、売り上げには代えられない・・・ こういったクライアントの中は、雑誌など他の広告媒体とはマッチングしにくい業種で、広告戦略の大部分をWebサイトに頼っている場合も多く、検索順位の没落は会社の経営を一気に危うくしかねません。

これは正に、クライアントにとってはのっぴきならない状況だといえます。

それではどうやってSEO業者から足を洗うか

前述のとおり、そのままSEO業者と契約解消してしまっては、売り上げががた落ちしてしまうことが目に見えています。なので、その前に、SEO業者(外部リンク施策)に頼らないアプローチで、集客を確保しなければなりません。

第一の方法は、サイトの構成やコンテンツを見直すことです。サイトの内側のコアな部分に目を向けて、やるべきことを探ります。ユーザーの求めるコンテンツが用意されているか、ページは個別テーマごとに整理されているか、内部SEOは大丈夫か、SMO対策は十分か、などなどサイトの本質的な能力を高めることを、まずやるべきです。

サイトの内面を磨いたからもう大丈夫、SEO業者とはおさらばしよう、というわけにはいきません。こういった内部対策は、残念ながら即時的な効果はありません。ある程度の時間をかけて、多くのユーザーに認められ、その結果Web上で評価されるようになります。(だけどこれは基本的なことであり、一番重要なことなので、必ずここからスタートしなければなりません。そして継続的に続けていかなければいけません)

それではどうやって即時的な効果を得るかというと、オーバチュアやアドワーズのような検索連動型広告を試してみると良いでしょう。検索連動型広告は特定キーワードでの集客をとても健全なかたちで行える、非常に利用価値の高い広告ツールです。オーバチュアやアドワーズに、自社サイトのフックになりそうなキーワードを登録し、SEO業者に頼っていた集客をこちらで補えるようにもっていきます。

サイトの内面を磨き、特定キーワードでの集客は検索連動型広告でカバーする。これがうまくできれば、SEO業者に頼りっぱなしの危ういサイト運営から脱して、ユーザーに愛される、健全なサイト運営に切り替えられると思います。

私が一番憂いでいるのは、SEO業者に頼っているクライアントさんが自サイトのコンテンツや構成に関して無関心になってしまうことです。お金さえ払えばアクセスが流れてくる、という考え方で頭が麻痺してしまうと、ユーザーが望む情報は何か、ユーザーはどんな事で困っているのか、どうすればユーザーに喜んでもらえるか、といった大切なことに思考がいかなくなってしまいます。これはとても悲しいことです。

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小林 聡
東京都八王子市出身

杉並区阿佐ヶ谷を中心に活動しているフリーランスのWebプロデューサー。趣味は読書と自転車。ファブズラボ代表。詳しいプロフィールはiddyをどうぞ。

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