「罪とか罰とか」はアンチモラルな痛快コメディー

「罪とか罰とか」観てきました。結論から言うと、期待を裏切らない痛快爆笑の傑作コメディーでした。
殺人事件を基軸とした前作「おいしい殺し方」で掴んだものをしっかり踏襲しつつ、さらに緻密に大胆にボリューム感たっぷりに仕上がっています。万引きしたアイドルが罪を帳消しにするために一日署長を引き受けたり、元彼の警察官が実は殺人癖を持っていたりと、かなり不謹慎というかアンチモラルなシチュエーションやキャラ設定になっていて、思わず「これって大丈夫か!?」とヒヤヒヤさせられますが、しっかり笑わせてもらえるので結局は胸のつっかえが取り払われて、むしろ痛快です。憎めない悪意といったところでしょうか。世の中や人間の汚い部分を逆手にとって、笑い飛ばせてしまえるところが気持良いです。
コメディー初挑戦の成海璃子も期待以上に良かったです。若き天才女優と言われていますが、コメディーまでできちゃいましたか。既成イメージを崩さない程度に初々しさを保持しつつ、コメディアンヌとしての才能がキラリと光っていました。センスあるんですねー。先日観たばかりの「少年メリケンサック」とついつい比較してしまうんですが、個人的には、宮崎あおいよりも成海璃子のほうに今回は軍配が上がりました。
あと女優陣でいえば、「おいしい殺し方」でケラに見初められた奥菜恵が今回も強盗グループのメンバーの役で出演していて、例のヒステリックな演技を見せています。あの絶叫の演技をすっかり自分のものにしています。奥菜恵はケラ作品と本当に相性が良いですね。一時は女優業を引退するなんていう噂も耳にしましたが、もっとたくさんの作品が見てみたいです。
私が観たのは初日の渋谷シネマライズ。混んでるだろうと覚悟を決めて行ったんですけど、そんなに混んでませんでした。あんまり人気が無いんでしょうか。面白かっただけにちょっと心配です。面白さは私が受け合います。気になる方はぜひ劇場へ。







