明日の神話、渋谷へ
1968年、メキシコのホテルからの依頼で岡本太郎が現地に何度も足を運び、完成させた超大作「明日の神話」。しかしその後、依頼主の経営状況が悪化しホテル建設計画は立ち消え、「明日の神話」もロビーの壁から取り外されて、やがて行方不明となってしまいました。
2003年、長らく行方の分からなくなっていた巨大壁画は、メキシコ郊外の資材置場で発見されます。しかし最悪な保存環境のなか、30年余りの年月によって、作品はひどい損傷を受けていました。
岡本太郎記念館館長の岡本敏子さんは『明日の神話』再生プロジェクトを発足させ、絵の修復に取り掛かりました。1年間に亘る修復作業を終え、再び蘇った壁画は、2007年に東京都現代美術館で特別公開されました。
そして2008年、いくつかの都市の誘致戦を経て、渋谷マークシティ連絡通路への恒久設置に至りました。
これが不遇の大作「明日の神話」です。原爆の炸裂する瞬間と、そこから再生する人々を描いています。
階上の通路から見下ろすと、こんな風景です。無機質な駅通路に、一種異様なゾッとする生命感が宿っています。
スクランブル交差点から見ると、障害物に阻まれ、ほとんど姿が隠れています。しかし、そこにただならぬエネルギーを感じるのは私だけではないでしょう。







