SOSEKI展 @ IID GALLERY

夏目漱石の作品のなかでも、ひと際異色で独特な雰囲気をもつ作品が「夢十夜」です。「こんな夢を見た・・・」の書き出しではじまる10個の短編からなる小説で、それぞれの短編が漱石の見た"夢"で構成されています。
ある夢は、死んだ女の言葉どおりに墓の横で100年間待ち続ける男。またある夢では、目のつぶれて青坊主になった我が子を背負いながら歩く男。10個の夢はどれも時代設定、登場人物が異なる物語になっており、そしてその全ての物語が一種異様な読み応えを読者に与えます。
プライベートな漱石の内面が強く投影された作品とされ、漱石研究は夢十夜を読み解くことから始まるとも言われています。研究者たちの間では、夢十夜は漱石文学のなかでも最も重要な研究材料とされているようです。
夢十夜の執筆から100年目の今年、夢十夜をはじめ漱石の作品をテーマにしたアートイベント「SOSEKI展 -100th anniversary of "YUMEJUYA"-」が開催されています。漱石の小説からインスパイアを受けたグラフィックアーティストが、それぞれの手法で漱石の世界をビジュアル化しています。
私も先日さっそく見に行ってきましたが、どの作品もアーティストの自由な感性によって漱石作品の世界観が表現されていて、大変すばらしかったです。入場無料ですので、漱石ファンの方は足を運んでみてはどうでしょう。以下にイベント概要を書いておきます。
参加アーティスト
ADAPTER IMAITOONZ 福井利佐 黒田潔 飯田竜太 白根ゆたんぽ 佃弘樹 姉川たく 現代美術二等兵 SYMBOLON 古内ジュン 友田威 HUDSON-POWELL 米持岳志 UPPER CUT 竜輝ERICA×FUKAYA MISATO 他開催日 2008年11月5日(水)-11月16日(日)
会場 IID GALLERY
ちなみに会場のIIDは廃校になった中学校をそのまま再利用した施設で、様々なアーティストのワークショップが入っており(学校の教室をそのまま利用)とても楽しめます。いろいろとイベントが行われているので、こちらもおすすめです。

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