「荻窪風土記」井伏鱒二
「荻窪風土記」は阿佐ヶ谷会の中心的人物であった井伏鱒二が晩年、荻窪に暮らす人々や出来事などについて書いた自伝的作品です。
一冊を通じて大きな話の流れやテーマがあるわけではなく、井伏と親交のあった作家や近所の人間、趣味の釣りや将棋や絵画、飼っていた猫のことなど、身の回りのこまごまとした事を当時を思い出すような文体で描いています。そして二二六事件、関東大震災など当時の時代背景にも想いを馳せます。あとがきにあるように小説ではなく随筆というつもりで書いたそうです。
当時の阿佐ヶ谷会を知るうえで『「阿佐ヶ谷会」文学アルバム』と並んで重要な参考資料でもあります。
- 【目次】
- 荻窪八丁通り
- 関東大震災直後
- 震災避難民
- 平野屋酒店
- 文学青年窶れ
- 天沼の弁天通り
- 阿佐ヶ谷将棋会
- 続・阿佐ヶ谷将棋会
- 二・二六事件の頃
- 善福寺川
- 外村繁のこと
- 阿佐ヶ谷の釣具屋
- 町内の植木屋
- 病気入院
- 小山清の孤独
- 荻窪(三毛猫のこと)
- 荻窪(七賢人の会)
- あとがき
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