「蛇にピアス」を新宿バルト9で観賞

「蛇にピアス」を観てきました。史上最年少で芥川賞を受賞した金原ひとみの同名小説が原作で、監督は演劇の蜷川幸雄がメガホンを取りました。
ボディーピアスやタトゥーなどの身体改造にのめり込む若者の姿を描いたストーリーや、かなり生々しい濡れ場(ちょっと古めかしい表現ですが・・・)などでなにかと話題になっている作品です。
蜷川監督の映画は今回初めて観たのですが、己の世界観を持つパワフルでアツいキャラクターから想像するに、よほどとんでもないことになっているのだろうと期待していたら、以外にも徹底した原作保守な姿勢で、新たな解釈が加えられているわけでもなく、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
やっぱりなんだかんだいっても女の子が書いた女の子の小説なわけで(どんなテーマを描いていようと)、どうしても男の自分からすると、なんともあまーい感じがして、胸が焼けるというか、気恥ずかしいような気分になってしまうのです。
映画の折々に、主人公の女の子が心境を語るナレーション(おそらく原作のテキストのまんま)が入るのですが、これがどうしても気になってしまって仕方がありませんでした。これが無いだけもでだいぶ平常心で見れた気がするんですけど。
そもそもなんでこの女の子の書いた女の子の小説を、70歳を過ぎたかなりいい大人の男が監督したのか、よく分からないところです。
映画全体としては?な印象ですが、役者は確実に自分の仕事をしているなと思いました。主役を演じた吉高由里子(夕映え少女 イタリアの歌)は堂々とした演技をしていたし、高良健吾(サッド ヴァケイション)もバランス良く役を仕上げていました。そしてやっぱりARATA(青い車、実録・連合赤軍)の存在感、只者ではありません。ここのところの作品での演技には凄みすら感じます。役者の演技に主眼を置いて観ると、なかなか見ごたえはあると思います。
とまあ、映画の感想はこんなところで、実は今回初めて新宿バルト9という映画館に行ったんですけど、すごく良い映画館でした。マルイの上に10シアターくらいあるシネマコンプレックスなのですが、広々としていて、立地の割に込み合っていなくて落ち着いていました。劇場内は傾斜が大きくなっていて、前後のシートに高さの差があり視界がとても広いです。サービス面でも私は激しく好感を持ちました。新宿バルト9には、他の映画館では必ず見かけるレディースデーという割引システムは無く、平日15:30~18:00の間であれば男女関係無く¥1,200で映画が観られるそうです。なかなか太っ腹な割引率ですし、なにより男女共にというところが良いですよね。人権!ジンケン!と叫ばれるこのご時世にレディースデーとか女性限定とかいう不公平が平然と蔓延っているのが私には不思議でしょうがありません。さて、愚痴っぽくなってしまいましたが、男性の皆さん、学生さん、外出の営業さん、本当に良い映画館なのでおすすめします。






