セーラー万年筆 プロフィットスタンダード

私がはじめて買った万年筆がこのセーラー社のプロフィットスタンダードです。
作家が万年筆で文章を書く姿に憧れて、自分も欲しい!と思い、日本橋の丸善で試し書きをさせて頂いて、後日渋谷の東急ハンズで購入しました。(丸善さん申し訳ありません。2本目としてストリームラインを購入させていただいたのでご勘弁ください)
やっぱり日本語の文章を書くなら日本の万年筆が良いだろうという事と、プロフィットの流線形でトラディショナルな美しいフォルムが購入の決め手になりました。
万年筆の価格帯においては天井が無く、ほとんど芸術作品に近い嗜好品の類のものは100万円くらい平気でしたりします。そんななかでセーラーのプロフィットは販売価格が1万円くらいの一般層向け実用モデルと言えるでしょう。
セーラー社の歴史は古く、明治44年に阪田久五郎という人が創業し、日本ではじめての金ペンの製造に成功しました。このプロフィットシリーズも昭和53年の発売以来、総売上総数50万本に達した息の長い万年筆です。
クリップやペン先には24金メッキが施され、かなり発色の良い黄金の輝きを放っています。ペン先は14Kで側面に「H-M」と表記があります。「H-M」とはハード・ミディアムの意味で「やや硬め」という設定なのですが、プロフィットのペン先は現在この「H-M」の1種類のみで、書き味自体も決して硬めではなく、かなりマイルドでしなやかな印象です。
キャップの2重リングもボリューム感のあるどっしりとした存在感です。リングには「SAILOR JAPAN FOUNDED 1911」と表記があります。ボディー部分の素材にはPMMA樹脂というアクリル樹脂が使われており、他の万年筆でよく用いられるAS樹脂よりも、きめの細かいシットリとした質感があります。
キャップを取り付けた全長は約145mmで短めです。手の大きな私には、短い文章を書くときは良い感じなのですが、長時間握っているとやや窮屈な気持ちになってしまいます。持つ部分が狭いので、どうしてもネジ切のところが指に当たってしまい、痛くなるのです。
全体的には、価格に対して、かなり高い作りこみを感じます。たとえばキャップをペンに締めこんでいくとき、最後に突然回転が止まるのではなく、残りの半回転くらいは手に感じる負荷が徐々に増していき、密閉されていくのを確かめながら、絞り込むような心地良い感覚を味わうことができます。この感覚は個人的にかなり心地よく、手持ち無沙汰のときに、緩めては閉め、閉めては緩めるの動作を無意識に繰り返しています。そしてこのことから、この製品の高い精密性を感じるのです。
価格も良心的ですし、手が大きくなくて、はじめての万年筆をお探しの方には、一押しの1本です。











