漱石、ジャムを舐める

ブックオフで100円で買った文庫本「漱石、ジャムを舐める」が面白いです。
星の数ほどある漱石の研究本ですが、本書はちょっと趣向が変わっていて、漱石の「食」に関して焦点を絞って書かれているユニークな本です。
著者は食品メーカーに勤めていた経歴をもつ河内一郎氏。漱石の作品に登場する食べ物や、漱石周辺の資料を切り口に、当時の食文化や食品の物価、食べ物のルーツについて深く掘り下げられています。
タイトルからも分かるように漱石は甘いものが大好物だったそうで、子供達に分け与えないで羊羹を独り占めしていたなどという面白いエピソードが満載です。文芸色はかなり薄い内容ですが、漱石の生活ぶりを感じることのできる興味深い一冊です。
【目次】- 第一部 作品にみる食文化史
- Ⅰ漱石の食卓
- Ⅱ西洋料理とデザート
- Ⅲ飲み物
- Ⅳ食材
- Ⅴ日本料理
- Ⅵ菓子
- Ⅶ飲食店
- 第二部 食文化年表
- 第三部 物価
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