古川日出男と吉増剛造
久しぶりに池袋のジュンク堂に行ってきました。池袋という街は、なんだか自分の肌に合わない気がしていて、普段は足が向かないのですが、ジュンク堂という大きな書店があるのでたまには出かけます。
今回の目当ては文芸誌・新潮の1月号のバックナンバーでした。この号には付録として古川日出男という作家の朗読CDが付いています。古川さんといえばエキセントリックかつパワフルな作品で今最も注目されている作家だと思いますが、それに加えて朗読パフォーマンス(彼は朗読ギグと呼ぶ)という活動でも熱烈に支持されています。
私も朗読ギグを一度見た事があります。京都のメトロというライブハウスで行われたミュージシャン向井秀徳とのイベントでした。向井のギターと古川の朗読によるセッション「ベルカ、吠えないのか?」とともに、私の記憶に深く刻み付けられているのが、古川が単独で朗読した吉増剛造の「頭脳の塔」でした。吉増剛造という詩人を知らなかった私は、古川の口からマシンガンのように、次々と放たれる言葉のカッコ良さに酔いしれ、それから数日は耳から離れませんでした。
古川のパフォーマンスもさることながら、吉増剛造という人物に私は興味を持ちました。調べてみると、吉増は日本を代表する先鋭な現代詩人で、阿佐ヶ谷の出身なんだそうです。そして彼自身もまた朗読パフォーマンスの先駆者として知られ、古川も彼に憧れて朗読活動を始めたそうです。ぜひ一度、吉増の朗読も聞いてみたいなと思って調べてみたのですが、公式のサイトも無いし、なかなか情報が出てきません。一説では断筆中だというような記事も目にしたので、しばらくは無理なのかもしれません。残念です。
話はもどって、新潮に付属されている古川日出男の朗読CDですが、それにも吉増剛造の「アドレナリン」という詩が一篇はいっています。気になる方はバックナンバーを置いている大きな書店に行けばまだ手に入るかもしれません。探してみてください。







